日本所作協会の経営理念とビジョン
今、一番大切に思っていること
この度は、一般社団法人 日本所作協会のHPをご覧いただきましてありがとうございます。一般社団法人 日本所作協会 代表の佐竹永光と申します。
私たちの祖先が長い年月をかけて大切に学くみ伝えられて来ました着物は、今や特別な方、そして大切な日「ハレノヒ」、特別な場所、に着るものとなり、そして高価で贅沢なものとして認識されて来ました。
明治以前は、庶民が当たりに毎日着ていた着物が、やがて文明開化を境に全ての生活習慣と共に変わりました。
そして、その影響は私たちの価値観までもが「過去を捨てする事が新しい時代への象徴』の様に、私たち日本人は教育と言う方法で人生の考え方まで影響を受ける事となりました。
日本人が大事に育てて来た技術や文化遺産もが欧米の価値観の元に守られた結果、本来私たち日本人が持っていた日本文化が全てが特別な芸術品としての道を歩む事になりました。
そして、日本が戦後、先進国の道を歩み出すと、日本の古い物は全て排除される事になります。
先進国は「こう言う生活を送らなければ他の国から笑われる」・・・そんな傾向性が生まれ、国もそれを支援して来ました。
その結果、学校での授業では全てが欧米諸国に習う事となりました。
着物は不自由・・・洋服は自由
草履は不自由・・・靴は自由
畳の生活は不自由・・・椅子や机は自由
不自由は全て排除することが先進国としての象徴とまで国が政策として打ち出したものでした。
しかし、どうでしょう・・・
本当に不自由がいけないのでしょうか?
今や自由は、全てが自動化となった結果、人間の本来持ってた機能は、どんどんと衰え、進化では無く、退化して行っております。
時代がどんどんと進化するにつれて生活習慣病が蔓延しているのが現状です。
もちろん、生活習慣病や肥満を改善したり、健康の為に、ジムに通ったりヨガや様々な生活改善の為のレッスンは今まで以上に伸びております。
実は、着物を着たり、草履で歩いたりすることは、とても不自由に見えるかもしれませんが、着物の生活習慣は、実は「毎日の生活の中で自然に体を鍛える習慣」が出来上がっていたのです。体を鍛えたり、体の予防をした生活は、日常の中で育まれて来たのが日本人の文化そのものだったのです。
もちろん着物よりは洋服の方が自由です。
しかし、不自由な着物の方が体を鍛えるのにとても適していたのです。
それは、着物には不自由さを自由にするための所作が必要だったのです。
だから・・・
昔の女性は所作をこだわって来ました。
それは、美しく魅せる事が目的では無く、美しく所作をすることが体に良いことを知っていたのです。
着物を美しく魅せることを仕事をする歌舞伎役者か女優、日本舞踊家以外には残念な事にそれを教える人はおりませんでした。
今こそ、本来の日本人が大事に育んできた『日本の着物の所作』を私たちは焦点に置きその所作を世界基準にしたいと思っております。
最近、着物はとても美しいけれど「振る舞い」や「所作」や「歩き方」がとても残念な女性が大勢いる様に思えます。
日本所作協会では、着物が好きな方がさらに美しく健康で人生を輝かせるサポートができればと所作認定試験を設けました。
この所作協会がこれから未来の着物文化になくてはならない存在として貢献できればと思います。
どうぞ今後とも所作協会をよろしくお願い致します。